わかる核医学講座

PETの原理と応用

概要

PET(陽電子放射断層撮像法)は、放射能を測定する核医学検査法の一つである。X線CTが、放射線源を被検体(人体)の外部に置いて放射線の透過を測定するのに対して、核医学検査法では、放射線源を人体内部に分布させて体外に放出する放射線を測定する。PETは、陽電子(ポジトロン)を出す放射性同位元素で印をつけた放射性薬剤を放射線源にしている。放出した陽電子は近くの電子と結合して消滅するが、代わりにガンマ線の仲間である透過力の強い放射線が2個生まれ、その場所から互いに反対方向へ飛び去る。この一対の放射線を人体周囲に並べた検出器で同時に計数することで、放射線源のあった方向がわかる。PETは、同時に計数したデータからX線CTと類似の計算によって、放射線源の体内集積度を3次元的に再構成する技術である。陽電子放射性薬剤としては、水やブドウ糖、アミノ酸など多数がある。これらを体内に極微量投与して、PET装置による放射能測定をすると、体内の局所放射能が変化する様子を観察でき、脳や心臓など臓器の機能を評価できるので、がんを早期に発見できるなどの特徴がある。

1.PETの原理
(1)歴史的背景
(2)陽電子放射性同位元素
(3)消滅放射線
(4)X線CTと異なる放射線測定の条件
(5)SPECTとの差異
(6)2DモードPET
(7)3DモードPET
(8)次世代PET
2.解像度と感度
3.PETの応用
4.被ばく線量

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