統合失調症の治療に用いられるリスペリドンという薬は脳内のドーパミンD2受容体を阻害することによって薬効を発揮すると考えられています。当研究所ではこのリスペリドンのドーパミンD2受容体への結合の程度(受容体占有率)をドーパミンD2受容体に結合する標識物質[11C]FLB457を用いて計測しました(上図左)。またこの他にも受容体占有率と臨床効果の関係、服薬後の経時的変化などの測定(上図右)も行い副作用の出ない服薬方法の検討などを行っています。
この方法を他の薬剤(抗うつ薬や抗不安薬)にも応用することも可能であり当研究グループではセロトニントランスポーターに関して検討をすすめています。
PETを用いたこのような検討から薬剤の効果を血中濃度だけでなく脳内受容体での変化を直接検討することができ、患者さんに最適な薬剤の開発や服薬方法の検討の一助になるものと考えています。 |