航路線量計算システム

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私たちは絶えず自然界から放射線を浴びています。その被ばく線量(実効線量)は世界平均で年間2.4mSvとされ、このうち宇宙線から0.4mSv、大地に含まれる自然放射性物質から0.5mSv、飲食物から0.3mSv、そして大気中のラドン核種により1.2mSvの被ばくを受けるとされています。
病院において診断や治療等医療で受ける放射線(医療放射線)もあります。X線診断検査(撮影一枚あたりの線量は0.05mSv)が広く普及したことにより、その線量は自然放射線に匹敵するレベルになっています。加えて、近年のCT(コンピュータ断層撮影、検査1回あたりの線量は数mSv)装置等の出現により、医療放射線による被ばくは年々増える傾向にあります。こうした現状を踏まえ、放射線医療分野では、装置の高感度化等によって同じ診療情報を少ない線量で得るための研究開発も進められています。さて、これらの被ばくが健康に及ぼす影響については心配ないのでしょうか。原爆被災者を対象とした調査等においては、100mSv以下の被ばくでは有意な影響の発現は認められていませんので、こうした日常生活で受ける被ばく線量(年間数mSv)は心配するほどではないといえます。但し、宇宙線の種類やエネルギーは地上で受ける放射線とは大きく異なり、また、航空乗務では宇宙線以外の様々な要因が複合的に作用する等、不確かな点が少なくありません。今後の調査研究により宇宙線の健康影響についての確かな情報を集積していく努力が望まれます。


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