航路線量計算システム

関連情報<太陽フレアの影響>
太陽表面において突然大きなプラズマの炎「フレア」が発生することがあります。黒点の周囲に蓄えられた磁場のエネルギーが短時間のうちに解放されて起こる巨大な爆発現象と考えられています。このぼう大なエネルギーの大部分は太陽粒子の加速に費やされ、非常に高速の粒子(陽子)が大量に惑星間空間に飛び出し、時には地球の大気圏に進入します。地球には磁場や分厚い大気があるため、通常、航空機高度で被ばく線量の顕著な増加が見られることはありません。但し、ごく限られた事例ながら、太陽フレアの発生直後に地上の中性子線量率が急激に上昇する現象(Ground Level Event/Enhancement: GLE)がいくつか観測されています。1940年代以降、観測史上最大のGLEは1956年2月23日のフレアとされており、高緯度のフライトで同規模のフレアに遭遇すると、数mSvの被ばくを受けると推定されています。
しかし、こうした巨大なフレアが発生する確率(頻度)は非常に低いものです。1回の飛行で1mSvを超えるような被ばくを受け得るようなGLE事象は、1956年以後は観測されていません。太陽フレアは一種の自然災害(津波のようなもの)ととらえて、緊急時の対処を考えておくのが適切でしょう。


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