研究関連
放射線防護研究センター

放射線の種類 放射線とは何ですか : 放射線の種類と量 (放射線の基礎) 放射線の種類 原子の基礎 放射線の利用

■ α線
■ β線
■ γ線
■ X線
■ 中性子線
■ 陽子線 ようしせん
■ 電子線 でんしせん
■ 重粒子線 じゅうりゅうしせん


■ α線

アルファ(α)粒子ともいわれ、ヘリウム(He-4)の原子核がその正体。+2価の電荷をもつ。α粒子(α線)を放出する壊変を行う場合、原子核は、原子番号(陽子の数)が2、質量数が4、小さい原子核になる。α線は電離作用が強く、空気中では線源から数cmで止まってしまう程、物質中の飛程が短い。そのため紙等でも十分遮る事ができる。α線を放出する核種は内部被曝に注意する必要がある。霧箱では、太い白い固まりの飛跡が見える。検出にはZnSシンチレーションカウンターを用いる。

■ β線

ベータ(β)粒子ともいわれ、電子1個がその正体。その崩壊のタイプによって陰電子の場合(β-)と陽電子の場合(β+)がある。普通β線という場合はβ-を示す。β-粒子(β線)を放出する壊変を行う場合、原子核の原子番号(陽子の数)が1増え、β+粒子(β線)を放出する壊変を行う場合、原子核の原子番号(陽子の数)が1減る。この壊変では質量数が変化しない。β線の透過力は弱く、通常のエネルギーのものは1cm程度のプラスチック板で遮る事ができる。β線の検出にはGM計数管、電離箱等がある。尚、γ線の内部転換または光電効果による二次元電子線、人工的につくられた高エネルギー電子線などもβ線に含める事もある。

■ γ線

励起状態にある原子核がより安定な状態に移るとき、または粒子が消滅するときに生ずる電磁波。その波長は10-12〜10-14m、エネルギーにして0.01〜100MeV 程度である。γ線は核壊変あるいは核反応に付随して放出され、核種に固有な一定のエネルギーを持つ。一回の壊変で二種類以上のγ線を出す核種もある。原子核に基因するのがγ線であり、原子に基因するのはX線である。γ線は透過力が強く、一般に鉛で遮蔽する。検出にはGM計数管、シンチレーションカウンター、電離箱等が用いられる。

■ X線

紫外線よりも短い波長を持つ電磁波の一種。X線には特性X線と連続X線に分かれる。特性X線は電子が励起されたり、電子が原子からはじき出された状態から安定な状態に戻る際に、そのエネルギーを電磁波(X線)の形で放出されたものである。連続X線は高速に加速した電子が原子によって失速したときに発生する電磁波である。X線は発生源が異なるだけで、γ線と同一である。γ線と同様に透過力が強いため、鉛で遮る。検出はγ線と同じものが用いられる。

■ 中性子線

neutron radiation. 中性子は原子核を構成する素粒子の一つで、中性子線は中性子の流れをいう。中性子は電荷を持たないので原子核内に容易にはいることができ、核反応を起こさせるのに使うことができる。
中性子線はエネルギー(または速度)によっていくつかに分類される。

約0.025eV、熱中性子;
約1eV、エピサーマル中性子;
0.03〜100eV、低速中性子;
0.1〜500keV、中速中性子;
500keV以上、高速中性子。

止める場合は、鉛等で速度を落としてから、水、コンクリートのように水素原子をたくさん含むものに当てて止める。測定検出器にはBF3計数管、LiIシンチレータ、半導体検出器等がある。

■ 陽子線 ようしせん

proton radiation. 陽子は原子核を構成する素粒子の一つで、陽子線は陽子の流れをいう。陽子を加速器で高エネルギーまで加速すると透過力の大きい電離放射線となる。陽子のもつ正の電荷により飛跡付近の電子に力を及ぼして、エネルギーを失い減速する。エネルギーを失い止る寸前になると力を及ぶ時間が長くなり電離量は急速に増加する。最後に速度が0になったところで止まり、その先の物質とは一切相互作用しない。

■ 電子線 でんしせん

electron radiation. 電子線は通常の電子の流れと違い、外界に飛び出す事ができるくらい速い流れの電子の束。自由電子に電圧をかける事により加速し、薄膜を通過して外界に飛び出させることができる。陰極線も電子線の一つ。

■ 重粒子線 じゅうりゅうしせん

原子核の構成要素である陽子と中性子(これらを核子という)により構成されている粒子(一部の素粒子を含める場合もある)を加速器で加速したもの。宇宙線に含まれている場合もある。放医研の重粒子線は炭素等の原子核を使っている。

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