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DNA塩基情報の全体像を把握することは、次の生命科学のテーマであり、放医研の生物医学研究にとっても極めて重要ですが、その数4万種以上/細胞、15万種以上/体と膨大です。
先端遺伝子発現研究グループは、従来法とは原理の異なる解析法であるHiCEP法を開発しました。結果、発現差1.2倍の観察と、未知遺伝子・極低発現遺伝子の検出が可能になりました。この解析法は、モデル生物以外にも用いることができることも大きな利点といえます。
解析例として、放射線照射後の2倍以下の発現変動を再現性良く検出した例、体内時計を支配する脳内微小組織、視交叉上核に日周変動未知転写物を発見した例、ノックアウトマウスにおいて発現が変化した例があります。いずれも従来法では解析が困難で見つからなかったものです。
HiCEPの基礎技術完成の後、今後開発すべき問題が残されています。大量処理化、微量サンプルによる解析技術の開発(現在1,000細胞まで可能)、キット化、大量情報処理システムと、解析後の迅速ピーク分取システムの構築等です。これらの多くの開発が、放医研および独立行政法人科学技術振興機構(JST)の先端計測分析技術・機器開発事業により順調に進捗しています。これらは、当該技術の普及および基礎科学、ヒト分子疫学、医学などへの展開において必要不可欠な研究開発テーマとなっています。
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