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平成21年度原子力総合防災訓練及び放医研原子力防災訓練


平成21年度の国の原子力総合防災訓練が、日本原子力発電株式会社東海第二発電所において事故が発生したとの想定で、平成21年12月21日、22日の2日間実施され、放医研は指定公共機関として被ばく患者の専門的治療を行うという役割で参加しました。

この訓練の中で放医研は、現地災害対策本部 (オフサイトセンター) へ被ばく医療専門家を派遣する他、放医研内では原子力防災対策本部(本部長:米倉義晴理事長)を設置し、国等との情報連絡により事故情報を把握し発生する事象に応じて対応するという方式で、被ばく患者受入訓練を実施しました。具体的な内容は、以下のとおりです。

  • 12月21日 被ばく患者発生情報に基づく被ばく患者の受入準備
  • 12月22日 被ばく患者受入要請に基づく患者受入
    • 防災ヘリによる茨城県東海村から放医研 (ヘリポート) に被ばく患者、医師(模擬)及び放射線管理要員の計3名の搬送受入
    • ヘリ搭乗員及びヘリの汚染検査
    • 放医研緊急車輌による放医研ヘリポートから緊急被ばく医療施設への被ばく患者搬入
    • 放医研の被ばく医療を支える三つのネットワーク会議 (緊急被ばく医療ネットワーク、物理学的線量評価ネットワーク、染色体ネットワーク) への通報連絡

全体として、ヘリポート整備、ヘリから緊急車両への患者移動、緊急車両通路確保等、医療施設への被ばく患者受入はスムーズに行われました。


放医研原子力防災対策本部

被ばく患者受入後、緊急被ばく医療関係者が迅速かつ適切な対応をすることを目的として、放医研医療処置等訓練を実施しました。

具体的には、国の訓練の被ばく患者と同設定で、緊急被ばく医療診療チームを中心として、汚染検査、身体表面の放射性物質の除去、熱傷部医療処置、ホールボディカウンタ体外測定及び模擬生体試料放射能測定、線量評価に加えて、本年度は入院・経過観察訓練を実施しました。特に、内部被ばく放射能量測定、そのデータから得られる線量評価等放医研に求められる役割を確認するとともに、国の被ばく患者搬送訓練と併せて放医研の訓練を行うことにより、改めて一連の流れを確認する訓練となりました。


千葉市消防局航空隊ヘリから救急車への搬送

また、緊急被ばく医療派遣チーム、モニタリングチームは、現地派遣に対応するための資機材点検を行うなどの他、放医研対策本部では研究所内関係者から迅速に応援を受けられるよう情報を電子化し情報提供を行う訓練も併せて実施しました。

本年度の訓練参加者は、本部運営及び運営支援に29名、緊急被ばく診療チームよる患者受入訓練には33名の他、ヘリポート設営、広報活動訓練等合計約85名が参加しました。

今後は、この訓練内容の評価、改善を踏まえ、万が一の際に、的確に対応できる体制を維持していきます。

最後に、本訓練に参加いただいた関係者及び協力頂いた方々に感謝致します。


放医研医療処置訓練

基盤技術センター安全・施設部安全計画課
田代 克人


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