KIDS workshop 2009 in NIRS
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12月15日から17日までの3日間、放射線医学総合研究所・重粒子治療推進棟2階大会議室において、「KIDS workshop 2009 in NIRS」が開催されました (写真1)。 ![]() 写真1 会議の風景
前半2日間は、「放医研シンポジウム:子どもの放射線防護」というテーマで行われ、初日は発がんの被ばく時年齢依存性に関して疫学および動物研究の観点から報告がなされました。疫学研究のセッションでは、原発周辺地区における小児白血病、子どもの原爆被爆による固形がんリスク、チェルノブイリの小児甲状腺癌、胎児期被ばくによる小児白血病や染色体異常について発表がありました。動物研究では、マウスを用いた発がんの被ばく時年齢依存性、マウスの髄芽腫やTリンパ腫モデルおよびマウス・ラットの乳がんモデルにおける被ばく時年齢依存性の研究成果が報告されました。ポスターセッションでは所内外から参加した若い研究者たちが、英語での1分間研究紹介や懇親会会場でのポスター討論を積極的に行い、ワークショップ参加者から好評を得ておりました (写真2)。 ![]() 写真2 ポスターセッション;英語で討論中
懇親会ではNIRS合唱団にクリスマスソングを披露していただき、クリスマス本場の海外の先生方は大変喜ばれておりました。最後には飛び入りで一緒に歌われるなど、予想以上の盛り上がりとなりました(写真3)。 ![]() 写真3 懇親会;合唱団と一緒に歌いました。
2日目、子どもに対する化学物質の健康影響のセッションでは、環境中の化学物質に対する小児の感受性の問題が報告されました。両親の職業被ばくや、環境から食物に濃縮された化学物質により胎児が曝露される例も紹介されました。また医療被ばくの最近のトピックス、小児がん生存者の2次がんおよびQOLの問題、原爆被爆者の循環器系疾患、日本におけるCT被ばくについて発表がありました。さらにこの様な医療の現状に対して放射線防護はどうあるべきか、3日目のWHOの会議に繋がる報告がなされました。粒子線治療と防護、子どもの放射線防護のWHOの取り組みが紹介され、最後に胎児および子どもの被ばく影響についての総括がありました。また、がん哲学の立場からがんの新たな見方が提案されました。 発達期被ばく影響研究グループ発足に先立って4年前に開催された第1回KIDS ワークショップでは、子どもの放射線影響の問題点と研究の方向性について模索し、当グループにおける研究の出発点となりました。今回2度目のワークショップ開催で、この4年間の研究成果を報告するとともに、子どもの被ばくに関する国内外の新たな知見を得ることができました。とくに子どもの医療被ばくの問題がより重要となってきたことが明らかとなり、今後の大きな検討事項になることが示されました。発表いただいた諸先生方、開催にあたってご協力くださった多くの皆さまに心より感謝いたします。 発達期被ばく影響研究グループ |
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