本文へスキップ

NIRS Medical Exposure Research Project

CT検査の診断参考レベルについて

  現在、医療放射線防護関連の学協会が協働して、医療被ばくの最適化のための具体的な数値目標の設定に向けた活動が行われています。 この数値目標は診断参考レベルと呼ばれています(詳しくは、医療被ばく研究プロジェクトサイトの「医療被ばくについて」をご覧ください)
 去る4月18日に開催したJ-RIMEの第7回総会では、CT、一般撮影、マンモグラフィ、口内法X線撮影、IVR、核医学といった検査に関する診断参考レベルの値が承認されました。これらの数値は、J-RIMEの各参加団体による承認を得た後、我が国初の診断参考レベルとして公表される予定です。

この診断参考レベル設定に向けた活動については、新聞やニュースで報道されましたので、記事をご覧になった方も多いと思います。
 診断参考レベルは、各施設が検査で実際に用いている線量と比較するためのものなので、容易に測定可能な量、通常は空気中の吸収線量、あるいは単純な人体模型や代表的な患者の表面における吸収線量を使います。私たちになじみのあるシーベルトではありませんし、被ばく線量そのものでもありません。
 Q&AにCT検査の診断参考レベルについて説明を記載していますのでご覧ください。


J-RIMEの紹介J-RIME introduction

J-RIMEとは

活動報告写真

 医療被ばく研究情報ネットワーク(Japan Network for Research and Information on Medical Exposures : J-RIME)は、国内外の機関や専門家と協力して、医療被ばくに関する様々な研究情報を収集し、これらの情報をお互いに共有する組織として2010年3月に設立されました。 医療放射線防護関連学会・国立機関・大学・職能団体・医療施設・行政機関の緩やかな連合組織ですが、個人で参加している研究者も多くいます。 今後その活動を強化して、わが国における医療被ばくデータ収集のためにも積極的に活動していきたいと考えています。  医療被ばく研究プロジェクトは、J-RIMEの事務局として、この活動を支援しています。

J-RIMEのHP:http://www.radher.jp/J-RIME/


医療被ばくに関する国内動向

活動報告写真

 生物医学ボランティア放射線防護に関する日本核医学会の取り組みが紹介されました。日本では臨床研究または治験での研究ボランティアの被ばくについて、倫理審査委員会がその役割を担い、各施設の放射線医学の専門家が助言や審査および管理に努めており、ほとんどの研究で ICRPや欧米の基準から外れることなく実施されていますが、専門家を選出できない施設もあるため、多施設や外部組織への委託が可能な体制作りの必要性があり、また施設ごとの研究ボランティアに許容されうる被ばくの規制線量が定まっておらず、現体制には改善の余地があると報告されました。


J-RIMEの最近の活動

 放射線診療における施設・機器・頻度・被ばく線量など各分野の学会および専門家が有している研究情報を一元化し共有することが求められているので、J-RIMEメンバーが保有する情報の調査から始めることが事務局から提案され、了承されました。具体的な活動計画について、年1-2 回程度の全体会議を行い、研究情報を収集・共有し、国際機関への対応を協議・実践していくことが確認されました。また平成23年中に医療被ばく研究情報に関するシンポジウムを開催する案が事務局より提案され、了承されました。なお組織形態を明確にするため、放医研内に事務局機能を担っていく組織を作り、会議費も支出可能にしていく方向性が提案され、了承されましたので平成23年4月から新たな規程に基づき、J-RIME の活動を開始しました。

 平成25年7月に開催されたJ-RIME実態調査ワーキンググループとSmartCardワーキンググループによる合同会合では、未だ我が国が診断参考レベルを有しておらず、実際の医療現場にも診断参考レベルが普及していない状況であることに鑑み、今後関連学協会が協力して日本の診断参考レベルを構築することが決定されました。
 そこでJ-RIME第6回総会(平成26年4月12日開催)では、日本診療放射線技師会と日本放射線技術学会、日本医学放射線学会が診断参考レベル設定を目的とした調査等を行っていることや、日本核医学会・日本核技術学会が関連データを保有していることなどが紹介されました。

 こうした各学協会の取り組みを概観すると、診断参考レベル設定の元になるデータは多様であることから、総会では、こうしたデータを様々な観点から検討し、関連学協会が承認した値を規制当局に提案することを目的として、J-RIME内にワーキンググループを設置することが決議されました。その後、ワーキンググループメンバーは団体会員からの推薦と、ワーキンググループメンバーからの推薦により決定し、平成26年8月2日に第一回会合を開催し、今後の方針について検討いたしました。  

 平成27年6月7日にJ-RIMEのHPが公開され、サイト内で放射線検査の診断参考レベルが正式に発表されました。


J-RIMEの構成団体(順不同)

  • 医療放射線防護連絡協議会
  • 日本医学物理学会
  • 日本医学放射線学会
  • 日本核医学学会
  • 日本核医学技術学会
  • 日本画像医療システム工業会
  • 日本歯科放射線学会
  • 日本小児放射線学会
  • 日本診療放射線技師会
  • 日本放射線影響学会
  • 日本放射線技術学会
  • 日本放射線腫瘍学会

J-RIMEニュースレター「らいむらいと」


放射線医学総合研究所
医療被ばく研究プロジェクト

放射線医学総合研究所
〒263-8555
千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1

TEL:043-251-2111(代表)
問い合わせ時は「医療被ばく研究プロジェクトに関する問い合わせ」とお伝えください。

各担当者内線
・全体:赤羽(2694)
・J-RIME:神田(2457)
・医療被ばく情報自動収集・追跡システム:奥田(6801)
・WAZA-ARI:古場(3235)