放射線感受性遺伝子プロジェクト

より効果的な放射線治療を行うために
がんは、日本人の死亡原因の第1位であり、その克服は国民の悲願です。がんの放射線治療は、外科手術に伴う痛みや化学療法に見られる吐き気や気力の低下などの症状もなく、臓器や機能の温存性に優れ、高いクオリティオブライフ(Quality of life = 治療後の生活の質)が期待できます。がんの放射線治療は体に優しい治療法といえるでしょう。
しかしながら放射線治療にも副作用があり、放射線の照射後に皮膚、小腸・大腸などの腸管、肺、筋肉などに障害が発生する場合があります。原因には様々なものが考えられますが、大きな要因のひとつは遺伝子であると考えられます。すなわち副作用の発生した患者さんは遺伝的な要因でもともと放射線に対して感受性が高く、その結果として副作用が発生したと考えられます。
テーラーメイドの放射線治療とは
放射線感受性を治療前に的確に診断できれば、様々なメリットが生まれます。放射線感受性が高く重篤な副作用が予測される場合には、事前に様々な対策を取ることができ、より安全な治療が行えます。このように個人体質に応じて最適な放射線治療を行う、これがテーラーメイドの放射線治療です。そのためには個人毎に異なる放射線感受性を予測診断できる検査方法の確立が必要です。この検査方法の確立を目指し、平成13年度より放射線医学総合研究所で開始されたのが、放射線感受性遺伝子プロジェクト/RadGenomics Project(ラドジェノミックスプロジェクト)です。
放射線感受性遺伝子プロジェクトの成果
- 感受性遺伝子候補の探索
- 副作用の予測に適したマーカーの選別と評価
- 副作用の程度が異なる集団で多型頻度に差がみられた遺伝子
- ハイリスクグループ
- 副作用発症予測スコアリングシステムの構築
- まとめ
- 患者血液サンプル収集状況(2006.3.30現在)
- 助言委員会(2003)からのご意見
- 今後の放射線感受性遺伝子研究
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