適応となっている疾患について

子宮

子宮がんの重粒子線治療

子宮がんは、発生部位により子宮頸癌と体癌があり、組織学的には扁平上皮癌、腺癌(腺扁平上皮癌を含む)、その他に分類されます。また、子宮周囲における癌の広がりや遠隔転移の有無により進行度分類が行なわれます。当院では、これらの病状の違いに応じて治療方針を決定しています。現在、子宮がんに対する重粒子線治療は、すべて先進医療として行われています。

【子宮頸がん】

子宮頸部の扁平上皮癌は、I・II期の小さな腫瘍であれば、一般の放射線治療(外部照射と子宮の腔内照射の併用)で手術と同等の治療成績が得られています。このため重粒子線治療では、遠隔転移のない、IIB期からIVA期(膀胱浸潤)の子宮がんが対象となっています。

子宮頸がんのうち、扁平上皮癌については、現在6cm以上のもののみを重粒子線治療の適応としております。これまでの臨床試験の結果から、化学療法が可能で、適格条件を満たしている患者様はプロトコール番号1302(2)に則り治療が行われています。化学療法併用が困難な場合で他の条件を満たしている場合はプロトコール番号9902(2)で治療が行われております。

子宮頸がんのうち、腺癌(腺扁平上皮癌)については、通常の放射線に抵抗性であることが多く、扁平上皮癌に比べてその治療成績は不良です。現在、重粒子線治療では、手術不能(または手術拒否)である子宮頸部の腺癌のうち、II-IVA期を対象とし、化学療法が可能で、適格条件を満たしている患者様はプロトコール番号1001(2)に則り治療が行われています。化学療法併用が困難な場合で他の条件を満たしている場合はプロトコール番号9704(2)で治療が行われております。

【子宮体癌】

子宮体癌について、手術可能であれば原則、手術をお勧めしておりますが、手術困難/拒否で遠隔転移のない患者様に対して、適格条件を満たしている患者様はプロトコール番号9704(2)に則り治療が行われています。先進医療として行われています。

【婦人科悪性黒色腫】

切除困難で遠隔転移のない婦人科領域(子宮、外陰、腟)の悪性黒色腫に対しても、プロトコールに準拠し、重粒子線治療が行われています。先進医療として行われています。


また、当院では婦人科腫瘍に対して一般の放射線治療も行っております。特に、子宮がんについては、昭和36年以来、のべ3000名以上の方を治療してまいりました。詳しくは「一般の放射線治療のご紹介」をご参照下さい。

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