子宮
子宮がんの重粒子線治療
子宮がんは、発生部位により子宮頸癌と体癌があり、組織学的には扁平上皮癌、腺癌(腺扁平上皮癌を含む)、その他に分類されます。また、子宮周囲における癌の広がりや遠隔転移の有無により進行度分類が行なわれます。当院では、これらの病状の違いに応じて治療方針を決定しています。
子宮頸部の扁平上皮癌は、I・II期の小さな腫瘍であれば、一般の放射線治療(外部照射と子宮の腔内照射の併用)で手術と同等の治療成績が得られています。このため重粒子線治療では、IIB期で腫瘍径が4cmを超える大きな腫瘍とIIIB期、IVA期(膀胱浸潤)が対象となっています。現在、プロトコール番号0508(略称:子宮IV)に則り治療が行われています。
一方、子宮の腺癌は通常の放射線に抵抗性であることが多く、扁平上皮癌に比べてその治療成績は不良です。このため重粒子線治療では、手術不能(または手術拒否)である子宮頸部の腺癌および子宮体癌のうち、II-IVA期を対象とし、プロトコール番号9704(略称:子宮腺癌)に則り治療が行われてきました。約6割で局所制御が得られ、腺癌に対して有望と考えられました。現在、新たにプロトコール番号1001(略称:子宮腺癌II)に則り、治療が行われております。またプロトコール番号9704(略称:子宮腺癌)も引き続き治療が行われております。
これらはいずれも臨床試験として行われており、患者様の治療費は公費でまかなわれます(無料)。
また、当院では婦人科腫瘍に対して一般の放射線治療も行っております。特に、子宮がんについては、昭和36年以来、のべ3000名以上の方を治療してまいりました。詳しくは「一般の放射線治療のご紹介」をご参照下さい。
- 受診から治療までの流れ
- 子宮頸部扁平上皮癌の適応について
プロトコール番号0508(略称子宮IV)
適格条件・不適格条件 - 子宮頸部腺癌の適応について
プロトコール番号1001(略称:子宮腺癌II)
適格条件・不適格条件
プロトコール番号9704(2)(略称:子宮腺癌)
適格条件・不適格条件 - 線量分布と症例
- これまでの治療成績 (安全性および有効性)


