適応となっている疾患について

頭蓋底・傍頸髄に対する治療

対象疾患

  1. 頭蓋底あるいは傍頸髄から発生した脊索腫、軟骨肉腫、髄膜腫、及びその他の腫瘍
  2. 術後残存例や、手術が不可能、又は非常に難しい部位に発生した腫瘍

頭蓋底・傍頸髄腫瘍に対する従来のX線による放射線治療では、近接する正常組織が制限因子となり、局所制御率は充分ではありません。これに対して、線量分布に優れる粒子線治療では線量増加が可能であり、局所制御率の大幅な向上が得られています。

1997年4月から2004年2月まで、第I/II相臨床試験研究(プロトコール:9601)が行われ、炭素イオン線の線量を48.0Gy (RBE)、52.8Gy (RBE)、57.6Gy (RBE)、60.8Gy (RBE)と線量増加し、安全性と治療効果の検討が行われました。その結果60.8 Gy (RBE)/16回が推奨線量となり2004年4月からはこの線量を用いて先進医療として治療が行われていました。

これまでに60.8 Gy (RBE)/16回で治療された組織型毎の5年局所制御、全生存率は脊索腫でそれぞれ81%、87%、軟骨肉腫で81%、73%等となっています。

有害反応は病気が視神経に接している場合、視力障害のリスクが生じます。また脳に近接している場合は脳障害のリスクが生じます。いずれも治療前に予想できるため事前にわかりやすく説明するよう心がけています。

これまでの治療実績が認められ、2016年5月から切除非適応頭蓋底・傍頚髄骨軟部腫瘍(脊索腫、軟骨肉腫)については、保険診療を開始しています。

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