病理診断のご紹介

病理診断のご紹介

1. 一般的な病理診断について

病理診断には、以下の三種類があります。

検査内容

1) 生検
患者さんの病変部より採取された組織の小片について染色標本を作製し、診断します。診断はヘマトキシリンエオジン染色 (HE 染色) をベースにし、特殊染色や免疫染色を追加することで、診断の確度を上げていきます。

2) 細胞診検査
患者さんの喀痰・腟・胸水・腹水の剥離細胞や、擦過・吸引により採取れた検査材料をもって染色標本を作製、診断します。パパニコロ染色及びギムザ染色等で診断します。

3) 病理解剖
オートプシー・イメージング(Ai)並びに病理解剖を行い、死亡時医学検索を施行します。

2. 当院の特殊な病理診断について(放射線病理)

当院は癌専門放射線治療に特化した病院であり、病理検査もそれに付随して、特殊な性質を有しています。癌患者を紹介されて治療するという性格上、その一番の特徴は治療前の診断はついていることが多いため、当院病理の特徴として、治療後検体の評価が重視されます。

一方、現在の病理学的治療効果判定法は、論理矛盾を含んでいて、予後と相関した評価を得にくい状況になっています。このため、当院では従来の治療効果判定法に加え、当院独自にmathematical expression for post-therapeutic pathological condition (MATEX法) による表記を併記しています。

註 : 江澤英史.病理学的放射線治療効果判定法の提唱「数式的検体状態記載法 (MIES 法) 」の試み.診断病理、vol19. (4) . 1-15 . 2002.

また、治療効果判定を確定するためには、剖検も重視しており、細密な剖検を行うために、オートプシーイメージング (死亡時画像病理診断) を併用しています。

疾患部位別病理検査依頼について

当院で受付ける疾患部位別の受付け状況は以下の通りです。

尚、借用標本については生検・細胞診・手術材・ブロック標本があります。

脳・頭頸部 : ほとんどが借用標本ですが、院内での頸部の皮膚や腫瘤からの検査依頼があります。
眼 : ほとんどが借用標本での検査依頼です。
肺 : 院内での気管支鏡による生検と細胞診の検査依頼と借用標本 (生検・細胞診) による検査依頼です。
肝臓 : 院内での生検と細胞診の検査依頼と借用標本による検査依頼です。
すい臓 : ほとんどが借用標本と借用検体での検査依頼です。 (手術材料・ブロック標本)
直腸 : ほとんどが借用標本での検査依頼です。
子宮 : 院内での生検と細胞診の検査依頼と借用標本による検査依頼です。
前立腺 : ほとんどが借用標本での検査依頼です。
骨・軟部腫瘍 : 院内での生検と細胞診の検査依頼と借用標本による検査依頼です。
その他 : 院内での生検と細胞診の検査依頼と借用標本による検査依頼です。

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