先進医療について

放医研では1994年以来重粒子線治療を臨床試験として行ってきましたが、2003年10月、厚労省より「固形がんに対する重粒子線治療」という名称で先進医療を行うことが承認されました。先進医療とは、新しい医療技術の出現や医療に対するニーズの多様化に対応して、先進的な医療技術と一般の保険診療の調整を図る主旨のもと「特定承認保険医療機関」で実施することが許された医療のことです。患者様から自己負担金として、通常の医療費(健康保険自己負担分)に加えて先進医療のための特別料金を徴収させていただくことになります。先進医療に係る費用計算は、HIMAC装置の建設費、人件費、消耗治療材料、加速器の運転費(水・光熱費など)や維持管理費などを勘案して算出しました。

放医研では以前に、速中性子線や陽子線治療も行っていましたが、先進医療として承認されたのは今回の重粒子線治療が初めてです。先進医療の対象疾患は、主に臨床試験においてその有効性と安全性が確認されたものですが、これはネットワーク会議を頂点とする各種委員会の意見を参考に決められたものです。先進医療を円滑に実施するための体制としては、センター内に「先進医療審査委員会」を設置し、さらに「重粒子線治療適応検討会」で対象患者の適格性の医学的判断を行うことにしています。

先進医療の承認が得られたことにより、重粒子線治療は一般医療の仲間入りを果たしたといえます。しかし疾患によっては、現時点の治療成績ではまだ不十分です。例えば、脳腫瘍や膵癌など超難治がんはさらなる成績向上を目指す必要があり、そのための臨床試験の継続は放医研に課せられた責務の一つです。今後、放医研の重粒子線治療においては、主に先進医療を実施するとともに、一部の疾患については臨床試験を継続することにしています。

>> 先進医療の費用について

本文はここまでです。この後に、関連リンクが続きます。 ページトップへ
ホームページへ