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3.実態調査研究 (放射線被ばく患者のフォローアップ)

1) ビキニ被災者実態調査

昭和29年3月1日ビキニ環礁で行われた核実験で、静岡県焼津市の第五福龍丸の乗務員23名(当時18〜39歳)が放射性沈降物により被ばくしました。これら被ばく者の健康状態を長期的に調査し、晩発性放射線障害を調査・研究するのがこの実態調査の目的です。以来40年以上にわたる被ばく例の調査追跡は、貴重なデータとなるものです。被ばく様式は混合被ばくであり、推定線量は1.7〜6.0Gyでした。現在は生存者が11名で、焼津市立総合病院の協力の下に、年に一度、健康診断を行っています。

参考図1
1954年3月16日から5月31日までの間に東京入港した船で放射線が検知されたもの
参考図2 参考図3
第5福竜丸

「ひかりのばらは〜第五福竜丸物語」(1994) かもがわ出版より

2) トロトラスト沈着症例に関する実態調査

二酸化トリウムを主成分とする造影剤トロトラストは1930年にドイツのハイデン社により製品化された放射性の血管造影剤で、わが国では主として1932年から1945年にかけて戦傷者を中心に使用されました。その数は10,000〜20,000人と推定されています。トロトラストは体内で肝臓、脾臓などに沈着し、長期間にわたる内部被ばくを引き起こします。この調査の目的は、長期生存しているトロトラスト沈着症例についてトリウム-232沈着量の推定と臨床症状、特に悪性腫瘍との関係を明らかにし、長期内部被ばくの人体に与える影響を解明しようとするものです。現在は、年に一度、検診を行っています。

トロトラスト沈着症状例に関する調査
トロトラスト沈着症症例の腹部単純写真。
脾臓と肝臓にトロトラストの沈着を反映した白い点が移っています。

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