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1.緊急被ばく医療に係わる研究 (プロジェクト研究)

 中期計画における平成15年度(3年後)までに達成すべき目標

重篤な放射線障害を伴う被ばく事故は、頻度という点では希です。しかしながら、平成11年9月の茨城県東海村のウラン加工工場臨界事故では高線量被ばくが生じ、最高水準の医療にもかかわらず2名の患者が死亡しました。

放射線医学総合研究所は、国の「防災基本計画」等により我が国唯一の緊急被ばく医療の放射線障害専門病院として位置づけられており、高線量もしくは、体内汚染がある場合には患者を受け入れることになっています。同時に、高線量被ばくによる急性障害に対する治療、体内除染、線量測定・評価、放射線防護剤、基礎研究などに関して、日常から十分に備え、原子力災害に関する第3次医療機関(平成15年当時)として緊急被ばく医療の充実を図ることが要求されています。

このため、他の医療・研究機関ではできない放射線医学総合研究所を中心とした研究、また所外の高度医療・専門機関における研究プロジェクトを構築し、幅広く緊急医療に関する研究を行い、我が国の緊急医療の基礎を築くことを目標としています。

 中期計画における達成目標を実現するための具体的方策

緊急被ばく医療は、医療・放射線計測・保健物理・細胞遺伝学や心理学など幅広い領域にまたがる分野です。治療方針を速やかに決定するための線量評価、放射性核種の同定、高線量被ばくの治療、もしくは障害の低減化、住民の健康を速やかに評価するための以下の研究を行っています。

1) 高線量被ばくの病態生理に関する研究 (代表者:平間敏靖、担当者8名)

2) 体内除染剤に関する研究 (代表者:福田俊、担当者5名)

3) 緊急時精密測定・評価システムの開発 (代表者:野田豊、担当者4名)

4) 放射線障害低減化研究 (代表者:明石真言、担当者10名)

5) 緊急時環境汚染対応研究 (代表者:藤元憲三、担当者7名)

1) 高線量被ばくの病態生理に関する研究 (代表者:平間敏靖、担当者8名)

急性放射線障害治療の基礎とするために、高線量被ばくが細胞内シグナル伝達へ与える影響と、そのシグナルが細胞間で伝播する機構について解明する。また、高線量被ばくによる皮膚障害と関連した遺伝子を同定し、試験管内での放射線皮膚障害の遺伝子治療のモデル系を確立する。

高線量被ばくの病態生理

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2) 体内除染剤に関する研究 (代表者:福田俊、担当者5名)

新しい体内除染剤(APDA、CBMIDA、3,4,3-LIHOPO、L1-Deferiprone、 Bis Phosphonate等)について、その安全性、除去効果を動物実験により明らかにする。既存の体内除染剤(DTPA、プルシアンブルー)について、動物実験にデータに基づき、安全で効果的な投与方法のマニュアルを作成する。

体内除染剤に関する研究

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3) 緊急時精密測定・評価システムの開発 (代表者:野田豊、担当者4名)

測定試料の前処置が容易な低バックグラウンド放射線測定装置を開発し、緊急時の被ばく者の迅速かつ精密な線量評価方法を開発する。

線量評価用スペクトロメトリ(精密測定)の開発
高線量被ばく時の生体試料による線量評価の確立
線量評価用スペクトロメトリ(精密測定)の開発

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4) 放射線障害低減化研究 (代表者:明石真言、担当者10名)

被ばく後に用いる放射線障害低減化医薬品(防護剤)を実験動物レベルで同定し、 その効果を明らかにする。また、遺伝子変異マーカーを持つマウスを用いて、防護剤が晩発影響に与える効果を定量的に明らかにする。

マーカー遺伝子を用いた放射線防護剤の検討

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5) 緊急時環境汚染対応研究 (代表者:藤元憲三、担当者7名)

研究機関における小規模なRI汚染被ばく、紛失線源、線源紛失事故及びそれに よる被ばく、RI輸送中の事故など、これまで想定されていないタイプの放射線事故において、環境中の放射性物質の濃度測定、住民への線量等の評価、汚染地域の同定を迅速化するために、事故シナリオと緊急時の環境測定法のマニュアルを作成する。また、道路や普通の地面を測定する方法技術を開発し、公表する。

緊急時環境汚染対応研究


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